中性脂肪を治す



中性脂肪と背の青い魚

 

 

中性脂肪とは、もともと人間の進化の過程で、飢餓や寒さから身を守るために余分なエネルギーを蓄積する必要性から、食物不足時のエネルギー源として、体温維持や外部からの衝撃の吸収などの役割を持っていました。

 

現代社会では、生活習慣の変化に伴い、中性脂肪はエネルギーとして消費されるより貯蔵される量の方が増大し、人間は肥満の状態となり、生活習慣病にかかる可能性が高まってきました。

 

中性脂肪が増える大きな要因が運動不足であることからすれば、適度な運動を心がけることが最適ですが、それが困難な人には、食生活を改善することが必要になってきます。

 

背の青い魚に含まれるエイコサペンタエン酸は、多価不飽和脂肪酸の一つで、中性脂肪を低下させる効果があると共に、血流を改善し、血栓を予防する働きもあります。

 

エスキモーが、エイコサペンタエン酸を多く含むアザラシや背の青い魚を多く食べているため、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病が極端に少ないことで、中性脂肪や血流への効果が実証されています。

 

今ではエイコサペンタエン酸は、中性脂肪が高い状態の高脂血症の治療薬として使われているほどです。

 

中性脂肪への効果を期待する場合、背の青い魚はお刺身で食べるのが最適で、網焼きは有効成分が逃げてしまうため適さず、煮魚は煮汁も一緒に食べると効果があります。
背の青い魚をおいしく食べて、中性脂肪の低減に役立てましょう。